>> P.1172
KOMPASSベベルギアボックス技術資料ベベルギアボックス選定手順1.カタログに記載の性能表は原動機がモータ、均一負荷で10時間/日運転の条件のもとで設計されています。したがって、それ以外の条件でご使用の場合は[表-1]のサービスファクタより負荷トルクを補正してください。使用回転速度において補正負荷トルクは性能表のX・Y軸許容トルクまたは、Y軸許容トルクより小さくなるようにしてください。2.軸配置については各機種の軸配置図より選んでください。3.オーバーハングロード(O.H.L.)の確認オーバーハングロード(O.H.L.)とは軸に作用する懸垂荷重のことであり、ギアボックス軸と相手機械の連結において、チェーン・ベルト・ギアなどを使用すれば必ずこのO.H.L.の検討が必要です。補正負荷トルク=ギアボックスにかかる負荷トルク×サービスファクタサービスファクタ(Sf)[表-1]負荷状態3H以下/日運転サービスファクタ(Sf)3~10H/日運転10H以上/日運転1.25(1.50)1.50(1.75)1.75(2.00)1.25)1(1.25(1.50)1.50(1.75)1.25)1(1.25(1.50)1)1(均一負荷軽い衝撃負荷激しい衝撃負荷注1.起動、停止が1時間に10回以上の場合は()内の係数を使います。注2.電動機以外(エンジンなど)の原動機の場合も()内の係数を使います。選定に必要な事項負荷トルク・原動機の種類・入力回転速度・速比・運転時間・連結方式・起動停止の頻度●荷重の位置軸端中央根元O.H.L.=TLE×K1×K2R(N){kgf}TLE:ギアボックス軸にかかる補正後の負荷トルク(N・m){kgfm}R:ギアボックス軸に取り付けられるスプロケット・プーリ・ギアなどのピッチ円半径(m)K1:連結方式による係数[表-2]参照K2:荷重位置による係数[表-3]参照*上記式で求めたO.H.L.が性能表記載のX軸・Y軸の許容O.H.L.より小さくなるようにしてください。■係数K1連結方式チェーン・タイミングベルトギアVベルト[表-2]K1■係数K2荷重の位置1.001.251.50軸の根元軸の中央軸端[表-3]K20.751.001.504.以上、上記式で求めた1.2.3のすべてを満足する機種を選定してください。選定上の注意1172