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IPMギアモータG3タイプ平行軸H2タイプ直交軸F/FAタイプ中空軸・中実軸F3タイプ同心中空軸・同心中実軸モータ部・ブレーキ部仕様制御部仕様技術資料オプション2.高調波抑制対策ガイドラインインバータなどの高調波発生機器からの高調波電流が電源側や同一電力系統に接続されている他の機器へ影響を与えるため、平成6年9月に高調波抑制対策ガイドラインが制定されました。「高圧又は特別高圧で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドライン」高圧又は特別高圧で受電する需要家において、高調波発生機器を新設、増設又は更新する際にその需要家から流出する高調波電流の上限値を規定したものです。高調波電流の上限値を超える場合には、上限値以下になるような対策を施すことが必要です。3.インバータの高調波抑制指針上記ガイドラインに該当しない需要家に対して、社団法人日本電機工業会では、総合的な高調波抑制を啓発していくとの見地から、入力電圧が100Vクラス又は200Vクラスで、かつ入力電流20A以下のインバータについて、高調波電流に対する指針を設けています。この指針に対応するために、入力リアクトルまたは直流リアクトルを接続することを推奨しています。このリアクトルについては、周辺機器のページをご参照ください。■廃棄についてのお願い本ユニットを廃棄する場合は、専門の産業廃棄物業者(※)に依頼してください。依頼せずに処理すると、コンデンサの爆発や有毒ガスの発生により、けがの原因になります。※専門の廃棄物処理業者とは、産業廃棄物収集運搬業者」、「産業廃棄物業者」を言います。産業廃棄物の収集・運搬および処分は、認可を受けていない者が行うと、法律により罰せされます。(「廃棄物の処理並びに清掃に関する法律」)■運転上の注意事項1.電源は銘板に記載してあるものを必ずご使用ください。モータの破損、火災のおそれがあります。2.インバータは、異常発生時には保護機能が動作し、出力を停止しますが、このときモータを急停止させることはできません。このため、非常停止が必要な機械設備・装置には、機械式停止・保持機能を設けてください。3.インバータにて、繰り返し負荷がかかる機械・装置を運転する場合、運転・停止の際に大きな電流が繰り返し流れると、インバータ内蔵の半導体素子が熱疲労を生じ、寿命が短くなる場合があります。加減速時間を長くしまして始動電流・負荷電流を低く抑制する、あるいはPWMキャリア周波数を低く設定することにより、寿命を伸ばすことが可能です。4.昇降運転で使用される場合、下降運転時に発生する回生電力の消費のための抵抗値計算は必ず行い、適切な回生放電抵抗をつけてください。不足の場合、インバータより回生過多のアラームが点灯し、インバータよりモータへの電力供給を停止します。その場合、電磁ブレーキ内蔵でないタイプを使用の場合、装置落下のおそれがあります。5.運転信号がONのまま電源をONにしますと急にモータが回転しますので、運転信号がOFFの状態を確認してから電源をONにしてください。けがのおそれがあります。6.インバータのフェースカバー、端子台カバーを取り外した状態で運転しないでください。作業後は、フェースカバー、端子台カバーをもとの位置に取り付けた後に運転を開始してください。感電のおそれがあります。7.瞬停復帰後、突然再動作する可能性がありますので、機器に近寄らないでください。けがのおそれがあります。8.異常発生時や、保護機能により運転を停止した場合には、異常の原因を究明し対策処置を施すまでは、絶対に運転しないでください。9.サーボロック動作中、モータは駆動していませんがインバータ機器はIPMギアモータが停止するように動作をしていますので、主回路端子台などに触れて感電しないようにご注意ください。10.モータがフリーラン状態となった場合には、モータの停止を確認の後、運転指令を行うようにしてください。モータフリーラン状態で、かつ回転中に運転指令を行うと、アラーム停止する可能性があります。■電源への高調波と高調波抑制対策ガイドライン1.電源への高調波とその影響について高調波とは、商用電源の正弦波波形(基本周波数:50Hzまたは60Hz)の整数倍の周波数を持つ正弦波波形のことを示しています。商用電源に高調波が含まれた波形は、ひずみ波となります。ひずみ波の発生源は、インバータ機器の入力側の整流回路と平滑回路です。インバータ機器から発生した高調波が同一電力系統に接続されています電気設備およびその他の機器に悪影響(進相コンデンサやリアクトルの過熱など)をおよぼす場合があります。862